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春学期の成績など

 5月11日に試験が終わった後も、5月末までに何らかの成果を出す必要があるメガン・オサリバン教授の研究に加え、この5月か6月に日本に帰国してしまう同じ会社の先輩たちの送別会を企画したり、友人との食事などをスケジュールに入れたりして、過ごしていました。夏の間のサブレット(一定期間だけ他の人にアパートを貸与すること)の手続きや、アメリカの税申告の手続き、会社への留学生活の報告の手続きなど、事務作業も色々と処理していました。また、個人的に、最近誕生日を迎えたのですが、同じMPA2のクラスメイトたちがお祝いをしてくれて、非常に嬉しかったです。

1 春学期の成績
 さて、2015年春学期の成績が出そろいました。

 DPI802MA: Arts of Communication →A-(0.5単位、1月期)
 DPI216: Democracy Theory →A-
 IGA412: Geopolitics of Energy →A
 MLD201B: Exercising Leadership →A-

 ケネディスクールの定めている成績の基準は、以下のとおりとなっています。(必ずしも全ての教授がこの基準を遵守しているわけではないようですが。。)
 
 A:10% →上位10%
 A-:20% →上から3分の1くらい
 B+:35% →真ん中
 B:25% →下から3分の1くらい
 B-以下:10% →下から10%

 先学期の成績は、B+が2単位、A-が2.5単位だったので、先学期より成績が向上しました。また、今学期の目標としていた、何か一つの科目でもAを取りたいという目標も達成できた点は、満足しています。特に、エネルギーの地政学の授業は、ビッディングにもかかるようなケネディスクールでも人気の授業であり、受講していた学生も、アメリカ軍関係者や、サウジアラビアやシンガポールなど各国でエネルギー・外交政策に携わっていたような専門性の高い人たちが多かったので、この科目でAを取れたことは自信につながりました。

 今学期は、特に前半はジャパントリップの準備もあり忙しく、科目数を一つ減らしたので、それぞれの授業にかける時間を多く持つことができました。また、二学期目に入り、Class Participationが成績に加味されるアメリカの大学院の教育システムにも慣れてきました。実際、リーダーシップの授業では苦戦したものの、エネルギーの地政学や、民主主義の理論では、日本人のバックグラウンドを活かしつつ、授業中の貢献も一定程度することができました。英語で文章を書くことへの慣れも生じてきたと思います。先学期は、正直なところ、レポート課題が出た際には、規定の字数を埋めるのに精一杯で、中身の詰まった濃度の高い文章を書くことができていませんでした。今学期は、字数を埋めて満足ではなく、きちんとコンテンツの詰まった文章を書くことを心がけることができ、ライティングの課題でも比較的高い評価を得ることができるようになってきました。ライティングについては、特に授業の科目として取ってはいないのですが、民主主義の理論のJane Mansbridge教授が、優れたライティングのスタイルのガイドラインを学生に配布していて、そこから学ぶことが多かったです。一言で言うと、「冗長な文章は書くな、俳句(Haiku)のように短く意味の詰まった文章を書け」というものです。自分の備忘録のためにも、ガイドラインのうち重要な点を以下に書いておきたいと思います。

1 is, are, were, existなどのbe動詞(to be)を避けなさい。特に、受動態(passive voice)を避けなさい。there areやthere isも避けなさい。代わりに、能動的な動詞(active verbs)を使いなさい
2 二つ以上の完全な文章を、andでつながるのはやめなさい。もし二つに分けることができるのであれば、ピリオド(.)を使って二つの文章に分けなさい。
3  "it is interesting that," "interestingly," "it is clear that," "clearly," “surely,” "it is obvious that," "obviously," "it is important to note that," というような表現を避けなさい。あなたの文章それ自体から、それが面白く、明確で、重要であることが表れるようにしなさい
4 ある一つの事柄について話す場合、そのレポートを通じて同じ語彙を使うようにしなさい。そうすることで、読者は、あなたが同じ事柄について話していることに気づくことができます。同じ理由から、比較をする場合には、直接的なパラレルの構造(directly parallel constructions)を使いなさい。例えば、 "When the state tries to use force it fails, but when it tries to use persuasion it succeeds." というように。 パラレルの構造を作るときには、パラレルな語彙を使いなさい。例えば、 "First, ...Second," を使い、 "First, ...Secondly."とはしないようにしなさい。
5 formerやlatterという表現を避けなさい。要点を端的に述べた単語を代用するようにしなさい。
6 「誇大表現(hyperbole)」を避けなさい。all, always, neverといった表現に注意しなさい。
7 veryという言葉を避けなさい。それを削除することで、意味をより強くすることができます。
8 特定されないthisから文章を始めるのを避けなさい。例えば、"This caused much trouble."のように。前の文章やパラグラフに戻って指示対象(referent)を示しなさい。例えば、"This rejection caused much trouble."のように。
9 新しい意味を与えない言葉を全て削除しなさい。特に、一つの形容詞で足りるのに、二つの形容詞を使うのを避けなさい。全ての文章が新しい意味を与えていることを確かめなさい


2 来学期取りたい授業
 まだ来学期のシラバスが公開されていないのですが、先学期と同じようなラインアップが並ぶと想定して、いくつか取りたい授業をピックアップし始めています。例えば、元国務省次官のニコラス・バーンズ(Nicholas Burns)が教えるGreat Power Competition in the International System。この授業では、アメリカ、中国、インド、ロシア、EUといった世界の大国のパワーバランスがどう変化してきていて、これらの国々が領土問題などの衝突を避け、核不拡散などのグローバルな課題に向けてどう協力していくか、ということを学びます。ただ、この授業はケネディスクールでも最も人気のある授業の一つで、先学期はビッディングポイントが700点以上必要だったので、それだけのポイントを割いてまで実際に取るかは、要検討です。他には、元ハーバード大学長のLarry Summersと貿易の専門家Robert Lawrenceが共同で教えるFuture of Globalizationという授業や、Matthew Bunnの教えるControlling the World's Most Dangerous Weaponsという核不拡散の授業Richard Parkerという経済学者の教えるPresidents, Politics, and Economic Growthというアメリカの経済史の授業などに関心があります。他にも、コミュニケーション系の授業として、コミュニティオーガナイズという市民運動を起こす手法の専門家であるMarshall Ganz教授のPublic Narrativeや、ライティング力を強化するための授業などを取れたらと思っています。

 あと、何かの授業でコースアシスタント(CA)を務めることにも挑戦できればと思っています。あまり日本人でコースアシスタントを務める学生は多くないのですが、過去に経験した日本人の先輩は、教授と緊密な関係が築けたり、受講学生との接点が増えたり、授業を運営する側に回ってみて学べることが多いという理由から、やる価値は大きいと言っていました。ただ、コースアシスタントは基本的に教授が選定するので、やりたいと思っても全ての学生がやれるわけではありません。チャンスを見極めつつ、可能であれば、コースアシスタントにも挑戦していきたいと思います。
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  • 2015-05-21 02:02
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プロフィール

tak

Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

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