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夏のインターンシップの予定

 今年の夏は、オーストリアのウィーンにある国際原子力機関(IAEA)でインターンシップをさせてもらうことになりました。部署は、核燃料サイクル・廃棄物技術部門(Division of Nuclear Fuel Cycle and Waste Technology)というところです。前の職場の人のつながりを通じて、何となくインターンシップをさせてもらえそうだという感触は、今年の2月くらいの時点でもらっていたのですが、国際機関ゆえか、内部の事務手続きが想定していた以上に時間がかかり、正式なジョブオファーレターが届いたのは、勤務開始日のつい一週間前という状況でした。直前まで、「キャンセルされたらどうしよう」と、心が休まらなかったので、レターをもらった時はかなりほっとしました。6月1日〜8月下旬までの約3ヶ月間、Pre-Disposal(核廃棄物を最終的に処分する前までのリサイクルなどの処理)のチームの下で、仕事をすることになります。正直、直前までオサリバン教授の研究や、ウィーンへの移動やボストンのアパートのサブレット(期間限定貸し出し)にあたっての細々とした手続きに追われ、ほとんど業務内容を勉強できていません。明日から集中してキャッチアップして、何とかチームの力になれるよう頑張りたいと思います。

 3ヶ月間のインターンシップを通じて、大きく3つの点を学んできたいと思います。1つは、原子力エネルギーの課題や将来性について、自分なりの意見を持てるようにしたいと思います。日本にいると、どうしても極端な意見にさらされることが多く(原子力は即撤廃すべき、逆に、原子力はどんどん推進すべき)、何が正しいのか、確固たる意見を持つことができていませんでした。また、ケネディスクールでもエネルギー政策やエネルギーの地政学といった授業を取ってきましたが、原子力に焦点を定めたものではりませんでした。インターンシップを通じて、原子力エネルギーのプロフェッショナルたちとの意見交換や会議への参加を通じて、原子力エネルギーに対して日本が今後どう向き合うべきか、世界にどのような貢献をしていくべきかについて、客観的で合理的な意見を持てるようになりたいと思っています。

 2つ目に、国際機関が内部でどのような意思決定をしているか、どのようなチーム作りをしているかについて学びたいです。僕は国際機関のように世界各国から集まる多様なバックグラウンドを持ったプロフェッショナルが貢献し合う組織に漠然とした憧れがあり、将来のキャリアのうちどこかの期間で、国際機関で働けたらいいなと思っています。国際機関の中には、国際情勢の変化を受けて機能が縮小したり、存在価値が低下していると思える機関もあると思います。ただ、IAEAについて言えば、原子力の平和的利用の分野で、イランの核開発問題や、福島の原発事故の後の原子力安全の向上などの分野で、大きな役割を果たしている組織なのではないかと思っています。国際機関の良い面、悪い面を含めて、内部で働いてみるからこそ分かる点をしっかりと見てきたいと思います。

 3つ目は、ウィーンの文化を学びたいと思います。せっかくボストンを一旦離れて、ウィーンに3ヶ月間住むので、アフターファイブや週末を利用して、ウィーンの歴史や音楽、演劇を楽しみたいと思っています。時間に余裕があれば、大学時代に第二外国語として学んだドイツ語ももう一度勉強してみたいなと思っています。

Donau River
ドナウ川。川沿いで子どもたちがトランポリンをしたり、家族がカフェでのんびりと過ごしているのが印象的でした。

International Convention Centre station
International Convention Centre駅です。この駅の近くに、IAEAやUNIDOなどの国連機関が入ったビルディングがあります。

U-Bahn Station
地下鉄(U-Bahn)。清潔で、比較的時間どおりに運行しています。
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tak

Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

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