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優先順位をつける必要性

1.物事の優先順位をつけること
 当たり前のことですが、最近感じているのは、物事の優先順位をつける必要があるということです。特にケネディスクールにいると、授業やセミナー、課外活動など、やることは山ほどあるので、きちんと取捨選択をしないと、どれも中途半端になってしまうおそれがあります。一つの例を挙げると、Center for Public Leadership(CPL)と呼ばれるセンターがケネディスクールの中にあって、そこがケネディスクール全体から15名ほどを選んで、その人たちに学期を通じて様々なリーダーシップに関するセミナーを開いたり、1対1のコーチングをするプログラムを提供しています。そのプログラムの応募の〆切がちょうど今日だったので、今朝まで出そうと思っていたのですが、今学期は他にやることがたくさんあり、CPLに申し込んでしまうとそれらの他のことを完遂できないと思ったので、最終的に応募しないことに決めました

 最近は、ボーゲル塾の幹事の業務や、Geopolitics of Energyのコースアシスタントの業務に、相変わらずエネルギーと時間を取られていました。ボーゲル塾は、ちょうど今週、ボーゲル先生宅での最初の勉強会が開催され、出欠の管理や夕食であるピザの調達、勉強会終了後にボーゲル先生にフィードバックをいただくなど、色々な業務が発生しました。とりあえず最初の勉強会は無事に終了し、ほっとしているところです。また、これらの業務とは別に、昨年度僕も運営に携わったジャパントリップを今年もやるかどうかという決断を近々する必要があります。僕自身は、ケネディスクールに来たモチベーションの一つに日本のプレゼンスを高めたいというのがあって、その気持ちはケネディスクールに来てからますます強く感じるようになりました。中国に関する授業は二つも開講されているのに、日本に関する授業は一つも開講されていません。様々な授業を受けていても、日本について言及される機会はあまりありません。(エネルギーの授業などでは、福島の事故もあり、言及されることは多くありますが。)そうした環境の中で、ジャパントリップは唯一ケネディスクールの日本人がイニシアティブを取って、世界各地から来ているハーバードの学生に日本を知ってもらうための絶好の場だと思っています。他方、その準備にはかなりの時間を取られますし、何人かの日本人がかなりの時間をコミットしないと実現しないものです。ジャパントリップをやる意義と、実際にかかる時間的コストなどを考えながら、最終的に今年度やるかどうかの判断をしていくのだと思っています。
 
2.教える側に立つことで得られること
 Geopolitics of Energyのコースアシスタントの業務を通じて、教える側・企画する側に立つことで、ただ授業を受けているだけよりも、圧倒的に多くの学び・気づきが得られるのではないかと感じています。例えば、僕は、学期中を通じて行うOil Investment Gameと、9月下旬に行う予定のOPEC Gameの主担当となりました。Oil Investment Gameは、クラスの学生を投資家と見立てて、架空のドルと原油を与え、学期中を通じて、原油を買うか売るかの判断をしてもらい、最終的に最も大きな資産(ドル+原油の価値)を獲得した人が勝つというゲームです。OPEC Gameの詳細はこれから詰めなくてはいけないのですが、12カ国のOPECメンバー国の仮想の会議を想定し、学生それぞれに議長と国の役割を割り当て、それぞれの立場を主張させながら、原油生産量の調整を目指していくというゲームです。Oil Investment Gameについては、僕が責任を持って授業中に説明する必要がありましたし、その後のメールでの指示等も責任を持ってやる必要がありました。60人の学生が受けている授業なので、自分がミスをすればそれが60人の学生の学びに影響してしまいます。非常にシンプルなゲームで、授業中の説明は3分程度でしたが、それに向けて、原油の価格は何を指標にするのか(今回はBrent Crudeを指標にしました)をはじめ、色々な知識を頭に入れる必要がありました。今は、OPEC Gameについて、昨年度の授業からの変化(原油価格の下落、アメリカのシェールオイルがOPECの意思決定に影響を与えているなど)を踏まえ、改訂の作業を始めているところです。このOPEC Gameについても、授業中の説明や、ゲームが終わった後のブリーフィングをする必要があるので、OPECの中でどのような意思決定の力学が働いているのか、12カ国のメンバー国はそれぞれどのような利害を抱えているのかなどを、徹底的に調べているところです。このように、自分が責任を持ってゲームを作成し、学生に説明する立場に置かれると、ただ授業を受けていた時よりも、圧倒的に内容の理解を深める必要が出てきます。かなりプレッシャーはあるのですが、自分の学びにとっても貴重な機会だと思って、前向きに取組んでいきたいと思っています。
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[C63]

自分のキャパシティーを冷静に見極め限られた時間の中で優先順位をつけることは大切なことです。今回の選択は熟慮の末の良い判断だと思います。
  • 2015-09-18 23:47
  • otto
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[C64] Re: No title

ありがとうございます。最近また一段と忙しくなってきて、改めて、今回の選択は正しかったなと思います。あれもこれもやりたいと思って手を広げすぎる傾向があるので、今後も冷静に優先順位をつけることを大切にしていきたいです。
  • 2015-09-24 23:20
  • tak
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プロフィール

tak

Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

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