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最終学期に向けての過ごし方

 Thanksgivingの休暇には、3日間、会社の同期と一緒に、マイアミとアメリカ最南端のKey Westに旅行に行ってきました。気候も暖かく、ラテンの雰囲気が漂う街で、シーフードやKey Lime Pieなど美味しい料理を食べて、リラックスした時間を過ごすことができました。良い気分転換になったので、明日以降、期末試験、最終レポート、コースアシスタントを務めるGeopolitics of Energyの最後の締めなど、忙しくなる日々を頑張って乗り切っていきたいと思います。

 前々回の記事にも書いたのですが、留学から一年強が経ち、ケネディスクールのアカデミックな環境にも慣れ、コンフォート・ゾーンに入り、自分の成長スピードが止まってしまっている危機感がありました。そんな状況を打開して、最終学期に向けて、自分に知的なプレッシャーをかけて一皮むける機会を作りたいと考えた結果、以下の2つのチャレンジをすることにしました。

 一つは、メガン・オサリバン教授が現在執筆しているエネルギーの地政学に関する本に関するリサーチ・アシスタントを務めることにしました。12月と1月に重点的にリサーチを手伝うことになります。以前の記事にも書いたとおり、今年5月にも彼女のリサーチを手伝ったのですが、その時はアメリカのシェール革命が日本の外交政策やエネルギー政策に与える影響についてのみ調べました。今回は、日本の文脈に限らず、中国やヨーロッパ、中東なども含め、本全体の内容のリサーチを行うことになります。このリサーチを通じて、エネルギーと安全保障のIntersectionについて、知識をより一層深めたいと思っています。今回のリサーチ・アシスタントの募集にあたっては、Geopolitics of Energyの授業のコースアシスタントである僕ともう一人のアメリカ人に優先的に声をかけてもらいました。学期中を通じて、僕ともう一人のアメリカ人の働きぶりやチームプレーを見て、オサリバン教授も満足してくれたため、僕らにお願いをしたいと言ってくれました。このように、コースアシスタントを務めることの大きなメリットの一つに、教授とのコネクションが強まり、優先的に面白いプロジェクトに誘ってもらえるということがあると思いました。

 もう一つは、来学期に、東アジアの安全保障の授業を教えるJohn Park講師の指導の下、Independent Studyを行うことにしました。僕のいるMPA2コースや、ミッドキャリアのコースは、2年間又は1年間、自由に科目を選択してよいというコースで、卒業論文のような最終成果物を出す必要がありません。ただし、ペーパーの形できちんと成果を残したい学生のために、Reading and Research(R&R)と呼ばれる、特定の教授の下で一学期をかけて研究を行い、一単位をもらうという仕組みがあります。僕自身、2年間様々な授業を取って知識の幅を広げてきましたが、それだけでなく、自分の関心のあるトピックを深堀りし、きちんと成果物を残しておきたいと思い、このR&Rの仕組みを使って、John Park講師の下で研究をすることに決めました。オフィスアワーを使って彼を訪問し、直接お願いをしました。

 なぜJohn Park講師に指導をお願いしたのかは、二つ理由があります。一つは、研究したい内容が彼の専門性を活かせる分野だったことです。僕は、3.11以後の日本の原子力分野での世界への貢献のあり方はどうあるべきかというテーマに関心を持っています。特に、日本の原子力エネルギー政策が中国や韓国などの東アジアの安全保障に与える影響(日本の原子力エネルギーへの回帰は東アジア諸国のTensionを高めるのか、あるいは、原子力分野で協力が進み関係の改善につながるのか)を調べてみたいと思いました。僕は安全保障に関する専門的訓練をこれまで受けたことはないのですが、前回の記事にも書いたとおり、今後は、経済分析と安全保障の観点からの分析の両方ができる人材が政策の世界では必要とされるのではないかと考えています。John Parkは北朝鮮の核問題など東アジアの安全保障の専門家ですので、僕に足りない点を補って、適格に指導をしてもらえると思いました。

 二点目は、彼の頭の使い方を盗みたいと思ったからです。John Parkは、ゴールドマンサックスやボストン・コンサルティンググループでの数年の勤務経験があるとともに、ケンブリッジ大学で国際関係論の博士号も取得し、現在は北朝鮮の専門家としてアカデミックの世界で活躍しています。ケネディスクールが求める人材である、民間セクターとパブリックセクターの両方の言語を理解し、両方のセクターで活躍できる人材というイメージに合致する人です。授業を受けていても、外交政策を分析するための独自のフレームワークを提示したり、学生の玉石混交な質問にも臨機応変に対応したり、ユーモアを交えて話をする姿などを見て、ものすごく頭の良い人だと感じることが多いです。ビジネスと政策の分野の両方の最前線で活躍してきた彼の頭の使い方、国際情勢の分析の手法を、彼と研究を進めることで学びたいと思っています。

Key Lime Pie
Key Westの名物デザートKey Lime Pie
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[C71] 日本の電力自由化

どうも初めまして。いつも楽しく拝見させていただいています。
takさんの専門とは若干違うと思うのですが、日本の電力自由化に関して質問させてください。
日本では段階的に電力自由化を目指していますが、米国の電力自由化と比較すると、全く規制緩和のレベルが違うと感じます(つまり全然自由化ではない)。
もしよろしければ米国で電力自由化が実現した背景と日本との違いについて、どのようにお考えかご意見を聞かせてください。
  • 2015-12-03 12:55
  • Dak
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tak

Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

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