Entries

2015年の振返りと2016年の目標

● 2015年の振り返り
昨年の初めに、2015年の目標として、増田弥生さんの「日本人が日本人であることに誇りと自信をもって、100%自分自身であることで、世界に貢献する」というフレーズを引用して、日本人として色々な国籍の人のいる環境で自分の価値を出していきたいという目標を立てました(過去の記事)。振り返ると、まだまだ高いレベルでは実現できていないものの、夏にIAEAでインターンを行い、秋学期にはオサリバン教授の下でコースアシスタントとして授業の運営に貢献し、東アジアの安全保障の授業など授業中も留学当初と比べるとより自信を持って貢献できるようになったと自負しています。このレベルで満足してはもちろんダメですが、日本人として、英語が完璧でなくても、きちんと約束を守る、地道な仕事を嫌がらずにやるといった特性を生かして、十分に多国籍のチームに貢献できるという確信を持つことができました。

● 2016年の目標
今年は、5月に約2年間のケネディスクールでの留学生活を終え、所属していた日本の組織に戻る予定です。それも踏まえて、今年の目標を、以下のとおり3つ掲げてみました。

1 学びを継続させる環境を整える
ケネディスクールの2年間で学びは終わるわけではありません。むしろこの2年間はきっかけに過ぎず、2年間で目一杯広げた自分の視野・アンテナを基に、いかに残り何十年と続く人生において学びを継続できるかが鍵だと感じています。留学中の2年間は、放っておいても、毎日のように開かれるセミナーや、様々な授業、教授や同級生との交流を通じ、新しいことを学ぶ環境が整っていました。しかし、日本に戻り、元の所属組織に戻り、日々の業務に忙殺されるようになると、新しい知見を学ぶ機会が圧倒的に少なくなってしまうと思います。日本に戻ってからも、最新の国際情勢や政策動向に触れ続けられる環境を整え、一生続く学びのサイクルを回し続けることができる仕組み・環境を作る必要があると感じています。以前の記事にも書きましたが、僕の尊敬するオサリバン教授が優れていると思う点に、安全保障から経済、政治まで、あらゆるトピックに精通していることを挙げました。彼女と接していて学んだのは、ハーバードの教授という地位を確立しても、自分より一回りも二回りも若い学生の耳に謙虚な姿勢で耳を傾ける、何か面白い話はないかと常に知的好奇心を持って情報に接することで、彼女は様々な話題に精通しているのだと思います。

具体的なアイディアはまだないですが、国際情勢をフォローするためにはEconomist誌など海外雑誌の記事に一通り目を通すこと、最新の政策動向を知るには、Brookings InstitutionやCSIS、Council on Foreign Relationsなどのシンクタンクのレポートがよくまとまっていると感じることが多いです。また、海外で出版されたばかりの本で、日本語には翻訳されていない本を原文のまま読むことも、新しい知見を学び続ける上で必要になると思っています。

2 民間企業など他のセクターで活躍する人との交流を継続する

留学した当初は、ケネディスクールで様々な人たちと交流し、多くのキャリアの選択肢を見る中で、民間セクターに行きたいという気持ちを強めるのかと思っていました。僕自身、新卒の就職活動では民間セクターとパブリックセクターで最後まで悩みましたし、民間セクターでの経験が全くないため、市場価値のあるスキルがない自分に対しコンプレックスのようなものを感じていました。しかし、以前の記事にも書いたとおり、パブリックセクターで働きたくても働けないアメリカ人の友人と話したり、政府・国際機関の果たす役割にポジティブな考えを持つ教授などと話すにつれ、パブリックセクターで働けること自体をもっとポジティブに捉えようと思うようになりました。また、同世代(30歳前後)の海外のライバルと比べ、日本のパブリックセクターで働く人は、経験的に何歩か先をいっていると感じるようになりました。というのも、海外、特にアメリカでは、新卒で連邦政府などのパブリックセクターに勤める人の割合は少なく、2〜3年Peace CorpやTeach for AmericaなどのNGO、あるいは民間企業で経験を積み、そこから大学院に入り、その後ようやく30歳前後でパブリックセクターのキャリアを歩み始める人が多いからです。実際、ケネディスクールの友人には、ケネディスクール卒業後に初めてアメリカの国務省に入る人や、ドイツの外務省に入るという人が多いです。そのため、今から世界のライバルと比べ何歩も遅れをとっている民間セクターに入るよりも、既に世界の同世代と比べても多くの経験を積むことができているパブリックセクターでキャリアを歩みたいと思うようになりました。

ケネディスクールに来て良かったことの一つに、ハーバードは総合大学であることから、ビジネススクールやロースクールなど他学部の友人が多くできたことが挙げられます。特に、ハーバードビジネススクールやMITスローンスクールに留学に来ている民間企業の人は、将来各企業で重要なポジションについたり、ベンチャーなどでエッジの効いた最先端のビジネスに取組む人が多いと思います。自分自身は民間セクターに移ることは当面はありそうにないですが、留学中にボストンで出会った民間企業の人たちの革新的な考えや、ビジネス的な思考法に触れ続ける努力をしていきたいと思っています。日本に戻ってからも、こうした民間企業の人たちとの人間関係を深めていく一つの仕組みとして、勉強会のようなものを立ち上げるのもいいかなと思っています。

3 音楽・文化など、趣味の幅を広げる
昨年夏ウィーンでインターンをして、オペラなどの音楽・文化に触れたことや、昨年末アメリカ国内を旅行して、ニューオーリンズのジャズ文化に触れたりする中で、自分はこれまでこうした文化的なものに貪欲に触れる努力を怠ってきたということを痛感しています。僕自身、普段話していて面白く、興味を惹かれる人というのは、仕事一辺倒ではなく、こうした文化的な話や歴史など、幅広い話題を持っている人だと感じています。また、留学生活の中で、こうした仕事と一見関係のない話題の交換を通じて、相手との信頼関係(rapport)を築いていく必要性を感じています。例えば、オサリバン教授と他のアシスタントらとランチミーティングをする時なども、いきなり仕事の本題に入ることはなく、最近見たミュージカルや映画、聞いた音楽、大統領選挙などの時事問題といった会話からスタートすることが多かったです。僕自身、中々そうした会話に入り込むことができず、悔しい思いを何度もしました。

いきなり自分の土地勘がない分野に趣味を広げようとしても続かないと思うので、まずは自分の好き・得意な分野から広げていきたいと思います。僕の好きなのは、バスケ、日本のお笑い・エンターテイメント、音楽(J-Pop)などです。そこから広げて、スポーツについてはアメフトや野球、サッカー、エンターテイメントについてはアメリカのテレビドラマや映画、音楽についてはクラシックやジャズなどと広げていきたいと思います。また、元々工学系の出身でもあることから、歴史に関する知識が圧倒的に不足しているとも感じています。歴史についても、いきなり何千年も前に遡るのではなく、まずは自分の関心のある近現代史・戦後史から少しずつ勉強していきたいと思っています。こうして趣味の幅を広げ、歴史を学ぶことは、日本に戻ってからも、交友関係を広く保ち、人としての幅を広げることに繋がるのではないかと思っています。
Related Entries
Use trackback on this entry.
http://wearewhatwechoose.blog.fc2.com/tb.php/144-6d5564c2

Trackbacks

Comments

[C74]

いいね‼️
  • 2016-01-05 15:44
  • otto
  • URL
  • Edit

Post a comment

Post a comment
Only the blog author may view the comment.

Appendix

プロフィール

tak

Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

最新トラックバック

ページビュー数

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR