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最後の学期のショッピングデー&受講予定の授業

 木曜日と金曜日は、春学期のショッピングデーがありました。一日かけて、教授が自分たちの教える授業の30分の解説をするもので、学生は自由に関心のある授業のショッピングに参加することができます。これまでの学期では全ての授業のショッピングに熱心に参加していなかったのですが、今学期が最後の学期になるということもあり、朝から夕方まで、可能な限り関心のある全ての授業のショッピングに出てみました。自分で調べて驚いたのですが、ケネディスクールだけでも、春学期だけで合計170の授業が開講されます。これに、クロスレジスターをすることのできるハーバードビジネススクールやロースクールなどの他学部の科目、MITスローンやタフツ大学フレッチャースクールの授業も含めると、選択肢は何倍にも広がります。その中から、自由に4~5科目を選択するという作業は、かなり贅沢な悩みだと感じています。

 以前の記事にも書いたとおりですが、①エネルギー、②経済、③人・組織、の3点を学習の中心に据えたいと思っています。ショッピングデーを経て、今取ろうと思っているのは、Jeffrey Frankelの教えるThe Economics of International Financial Policy。教科書を基に、講師の解説・講義を聞き、学期中を通じて7回のプロブレム・セットを提出、最後に期末試験があるというように、かなり日本の大学の授業に近い形式で行われます。為替政策や金融政策についてこれまで体系的に学んだことがないので、著名な国際経済学者でありクリントン政権での政策経験も持つフランケル教授の下で、これを機にしっかりと勉強したいと思っています。

 また、Carl Byers講師の教えるEntrepreneurial Finance(起業ファイナンス)を取る予定です。この授業は、起業家が事業の立ち上げにあたってどのようなファイナンスが必要かという観点から、会計・ファイナンスの知識を深めていくという授業です。僕自身は今のところ起業する予定はないですが、それをサポートする側から、会計・ファイナンスを学びたいと思っています。あとは単純に、簿記3級は持っているのですが、会計・ファイナンスについて体系的に学んだことがないという危機感があったので、それを補強したいと思っています。

 また、著名な国際経済学者であるDani Rodrik教授のIdea and Interestsという授業も取りたいと思っています。経済政策の中身について深堀するというよりは、優れた政策のアイディアがなぜ実行に移されないのか、民間セクターや政治家などの利害がどのように絡み合って政策という形に昇華されていくのか、ということを学ぶ授業のようです。ただ、この授業は、受講人数の上限が30人で、既にそれを上回る受講希望者がいるため、取れるかどうか分かりません。また、経済学のバックグラウンドが必要とされているため、経済学部出身でない僕が取れるかどうか、不透明です。もしこの授業が取れなかった場合に備えて、Larry Summers教授と行動経済学で有名なCass Sustein教授が共同で教えるInside Governmentという授業も登録をしています。アメリカ中心の授業になるようですが、実際にオバマ政権などで経済政策・規制政策の立案の中心にいた二人の教授が、金融政策や気候変動政策など、テーマごとに、政策立案者としてどのような視点を持つべきかを解説していく授業のようです。

 他には、ハーバード教育大学院のAdult Developmentという授業も取ろうと思っています。これは、ケネディスクールのリーダーシップ論であるハイフェッツ教授のAdaptive Leadership(適応型リーダーシップ)(過去の記事)の理論的背景になっているもので、Robert Keganという心理学者が教えている授業です。人生の3分の2以上を占める成人になってからの発達過程はどうなっているのか人や組織はなぜ変革することができないのか(Immunity to Change)という理論を学ぶとともに、実際にペアワークなどを通じて自分の人生に適用していく実践的な学びも得られるようです。

 また、Christine Russel講師のControversies in Climate, Energy, and the Media: Improving Public Communicationも取ろうと思っています。受講人数が10人前後の小さいクラスになりそうですが、逆に、発言の機会も多く、コミュニケーション力を高める良い機会になると思っています。講師も、公的セクターで働く人が、メディアへの発信も含め、効果的にコミュニケーションを取るための訓練を十分に受けてきていないという問題意識を持っています。ブログを書く練習をして、講師からフィードバックが得られるなど、Writing力を高める良い訓練にもなると思っています。また、受講生には、ニーマンフェローと呼ばれるジャーナリストの研究員も数名いるので、メディアの視点も得られるのは貴重な経験になるかと思います。

 最後に、John Park講師の下で行うReading and Researchで、原子力エネルギー政策と安全保障について研究をしたいと思っています。講師の内々の許可は得ているのですが、1月期の授業やショッピングデーでばたばたとしており、まだ研究プロポーザルを書けていないので、急いで書かなければと思っています。

 以上、最後の学期はかなり欲張って色々な授業を取ろうと思っています。5科目+研究で忙しそうですが、Entrepreneurial FinanceとMediaの授業は半期の授業、かつ、Adult DevelopmentとIdea and Interestsは週に一回の授業なので、そこまで負担は大きくなりすぎないかと思っています。今持っている高いモチベーションを維持したまま、最後の学期を悔いのないよう過ごしていきたいと思います。
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tak

Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

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