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ジャパントレックの勉強会・女性の活用など

1 ジャパントレック
 ジャパントレックではクラウドファンディングを実施していましたが、おかげさまで、昨年に引き続き、目標額の100万円を達成することができました。応援してくださった方、どうもありがとうございました!

 ジャパントレックについては、ケネディスクールの日本人学生9人(うち実際に引率に行くのは7人)で企画をしていますが、来週の本番に向けて、今のところ順調に準備が進んでいると思います。それぞれが何をやるべきかを把握して、各自が自主的にリーダーシップを発揮しながら貢献してくださっていると感じています。何より、プログラムや受講する授業などが違うと中々一つにまとまることの少ない日本人学生が、トレックの企画を通じて団結できる雰囲気が気に入っています。

 先週3月3日(木)には、ジャパントレックの参加者向けに、日本に関するスタディ・セッションを行いました。その中で、アベノミクスを含む日本の経済、少子高齢化、女性の活用などの課題について15分~20分ほどのプレゼンを行いました。ゼロからプレゼンの構成を含めパワポを作ってプレゼンをしたのですが、日本の置かれている状況を客観的に振り返る良い機会になりました。元東大総長の小宮山宏先生なども言っていることですが、日本は課題先進国であり、遅かれ早かれどの国も直面することになる少子高齢化・人口減少問題などについて日本がどう対処しているかを見てもらい、それを自国に持ち帰ってもらいたいというメッセージを強調しました。日本経済概論のようなプレゼンだったので、下手をすると退屈してしまったかなと不安に思いましたが、参加した学生からは日本の置かれている状況について良く理解できたと前向きなフィードバックももらい、自信につながりました。

 こういうプレゼンは、準備も含め面倒ですし、本番も緊張するのですが、話すトピックについて自分の頭を整理する上でも非常に良い経験になるため、こういう機会をいとわず自ら作っていくことが大事だと改めて思いました。

2 女性の活用
 上記の日本の課題の説明会を通じて、日本にとって今後最も重要な問題の一つに、女性の活用や移民の受入れを含む、人口に関する問題があると改めて感じました。経済成長を今後も目指していくという前提に立つのであれば、労働人口をいかに維持していくかが、ダイレクトに経済に影響を与えると感じるからです。女性の活用の問題を解決するために、保育所の増設、保育士の待遇改善、配偶者に関する税制度の見直しなどを着々と進めていく必要はあると思いますが、アメリカに来て、そうした技術的対処に加え、日本人の価値観そのものを変えていくことなしには、女性の活用の問題は解決できないということを強く感じます。リーダーシップの授業で学んだ用語を使えば、技術的課題(Technical Challenge)ではなく、適応的課題(Adaptive Challenge)だといえると思います。それは、例えば、長く会社にいる人ほど会社への貢献度が大きいとみなされるような企業文化であったり、女性は家庭に入ることが本来望ましいとされるような価値観であったりすると思います。アメリカ生活、また昨年夏にしたウィーンでのインターンでも感じたことですが、欧米、特にヨーロッパでは、成果さえ残せば何時に来て何時に帰ってもいいという文化が根付いていたり、男性でも女性でもどちらも育児に積極的に貢献すべきという価値観が広がっていました。結果として、欧米では、より多くの女性が仕事と家庭のどちらもあきらめることなく、組織のあらゆるレベルで活躍しているのだと思います。

 こうした価値観を日本社会に根付かせるためには、僕のような若い世代が、今後人生を歩んでいく中で、世の中にロールモデルを示していくことが大事だと思っています。残念ながら、今の組織の高いポジションにいる人たちを見ると、仕事に没頭し、家庭の時間をある程度犠牲にしながら、今のポジションを獲得してきた人の割合が多いように感じます。そのため、若手にとっては、業務量が極めて多い組織の中で、どうやって家事・育児を担いながら、仕事でもきちんと成果を出していくかのイメージが湧きづらい環境にいます。これを変えるためには、僕のような若い世代がロールモデルとなり、今の組織で徐々にポジションを上げていく中で、自分より若い世代の人たちに、家事・育児にも積極的に貢献しながら、仕事にもしっかりと取り組むことが可能なんだと思ってもらえることが必要だと思っています。

3 週末
 この週末は、ハーバードビジネススクール(HBS)の友人たちとバーモント州のキリントン(Killington)というスキー場にスキー・スノボをしに行きました。4年ぶりくらいのスノボで、かつ、アイスバーンが多いなど雪の質がそんなに良くなかったため、転びまくってしまい、体中が悲鳴を上げています。Airbnbを使って泊まったのですが、夜の食事・ゲームなども含め、ボストンで仲良くさせてもらっているHBSの人たちと二日間一緒に時間を過ごせたのは本当に楽しかったです。スキー場での滑るルートなどの企画や、食事の準備、ゲームのクオリティも含め、HBSの人たちの企画力・実行力の高さにはいつも驚かされます。改めて、ケネディスクールに来て一番良かったことの一つに、ハーバードが総合大学であるため、日本では出会うことのなかった各分野のトップレベルの人たちと親交を深められたことがあると感じました。

 また、金曜日には、ケネディスクールの日本人の同級生の方と一緒に、MPA2の友人を10人ほど呼んで、自分の住んでいるアパートのコモンルームで日本食パーティを開きました。今回もそうでしたが、他の外国人が企画するパーティと比べ、日本人の企画するパーティは、日本食のクオリティや準備の周到さも含め、「良くオーガナイズされていて楽しい」という言葉をかけてもらうことが多いです。日本にいたときは、こうしたホームパーティを企画することはなかったのですが、アメリカでは、「日本食」というソフトパワーを生かしたり、入念なロジ・準備を通じて、外国人の友人と絆を深められるということを学んでいます。

 残り三か月を切った留学生活ですが、勉強にしっかりと励むのと同時に、ボストンで築いた人間関係を深めることにもきちんと時間を使っていきたいと思います。 

160306 Killington Ski
Killingtonのスキー場の頂上で。
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Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

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