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コミュニケーションワークショップ

 ケネディスクールにはコミュニケーションワークショップと呼ばれる、1時間30分で完結するコミュニケーションのあらゆる側面、スピーチやライティング、聞く力などに焦点を当てたワークショップが開かれています。(ウェブサイト)これまで2年間あまり熱心に参加してこなかったのですが、卒業も近づいてきて、このような機会も今後ないと思うようになり、積極的に出るようにしていました。一学期間ずっと授業を取るのに比べて、ポイントに絞って講義をしてくれるので、テイクアウェイもはっきりしていて費用対効果の高いワークショップだと感じました。以下、簡単に、最近出たコミュニケーションワークショップから得られた学びです。

1 ライティングのワークショップ:“How to Write about Social Justice” (講師:Alexandria Marzano-Lesnevich)
 社会的な不平等の問題の解決に積極的に活動する講師による、ライティングのワークショップ。これまで、政策メモなど、意思決定者に対して論理的に意見を伝える文章の書き方は集中的に訓練してきたものの、こうした社会的問題に対して世の中の注意を喚起するような文章の書き方は習ってこなかったので、それについて習いたいと思ったのが参加したきっかけ。

抽象と具体のはしごを上り下りする(Move up and down the ladder of abstraction)。良い文章とは、抽象的な言葉、具体的な言葉、その中間にあたる要約の3つのレベルを行ったり来たりする文章。抽象的な言葉だけでは、読者は共感を覚えることができない。逆に具体的な事例のみでは、汎用的なテイクアウェイが得られず、読者は満足することができない。文章を書くときには、抽象と具体の言葉を混ぜ合わせることが重要
トピックを選ぶ時は、はじめから一つに決めず、複数のトピックをブレインストーミングするべき。そうすることで、より多くのトピックを考えるよう自分にプレッシャーをかけることができ、本当に書きたいトピックが見つかる可能性が高まる。また、自分の身近な大事な人にとって重要だと思われるトピックをいくつか挙げてみるのも、新しいトピックを見つける上で有用。
文章の焦点を絞り込むことが重要。何を書くかを決めることは、何を書かないかを決めること。自分の書きたい分野を絞り込む過程で、何を書かないかを明らかにしていくことが大事。文章の焦点が絞られていれば絞られているほど、読者の共感を得る可能性が高くなる
キャラクターを用いることが大事。特定のキャラクターを使って、小さな旅をさせ、社会とのインタラクションをさせることで、読者はその問題を広く、大きく捉えることが可能になる。


2.インタビューのワークショップ“How to Get the Best of Your Interviewees”(講師:Joanna Jolly)
 BBCのジャーナリストによる、効果的なインタビューの方法・心構えに関するワークショップ。今後仕事をしていく上でも、民間企業をはじめ様々なステークホルダーにインタビューをして、情報を収集するスキルは求められる。他にも、現在取っているAdult Developmentの授業で、コーチングの概念を学んでいるが、どうやって相手から信頼を得て、心を開いて、本音を話してもらうかに苦労している。BBCで、家族が殺人事件の被害者になってしまった人などにインタビューをしてきた講師から、難しいインタビューを成し遂げるノウハウを学びたいと思って、受講を決めた。

インタビューに本格的に入る前に、相手を温めること(Warming Up)が重要。相手とスモールトークを始める、相手とアイコンタクトをする、オープンで攻撃的でないボディランゲージを示すなどして、相手との間で信頼関係(rapport)を築くことが重要。
いきなり核心に迫る質問をするのではなく、ゆっくりとインタビューを進める。一回のインタビューで相手から信頼を得られることは少ない。何回もインタビューして初めて信頼が得られ、本当のことを話してくれるようになるということがある。
うなづき(Nodding)を効果的に用いる。通常、テレビのインタビューではインタビュアーは静かにしていなければならない。そのため、言葉で合いの手をうつのではなく、うなづき(nodding)を効果的に用いることで、相手にaffirmationを与えることを意識している。また、相手の状況に合わせて声のトーンを小さくするなど共感を示すことで、相手に信頼をしてもらえることもある。
インタビュー前の入念な準備が何より重要。インタタビュイーは必ずしも真実を語らないことがあり、それを見抜くためにも事前の勉強が必要。
How do you feel?と単刀直入に聞くことが失礼にあたるケースもある。特に、ショッキングな事件が起きた直後のインタビュイーに対しての言葉遣いは気をつけるべき。What emotion do you associate with the event?と聞くことで、間接的に相手の感情を引き出すことも可能。

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tak

Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

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