Entries

イチロー選手と豊田章男社長の対談

 このブログではあまり書いてきませんでしたが、僕は、人生において何か壁にぶつかったり、仕事でつまづいた時には、一流のスポーツ選手の考え方・生き方から、ヒントを得ることが多くありました。僕自身、中学一年生からバスケをずっとやっていたので、医師の辻秀一先生が書いた「スラムダンク勝利学」にはかなり影響を受けてきました。この本では、目の前のことに全力で取り組む、今に集中するといった、一流のスポーツ選手のメンタルのあり方を解説していて、仕事が辛かった時などに励みにしていました。この本に限らず、サッカーの長谷部誠選手の「心を整える」や、松井秀喜選手の「不動心」など、一流のスポーツ選手の本を意識して多く読むようにしてきました。

 最近、イチロー選手と豊田章男社長の対談がYou Tubeにアップされていたのを発見しました。イチロー選手が打撃のフォームを毎年変えている姿勢は、トヨタのカイゼンの哲学に通じるものがあるなど、色々と学びがあり面白かったです。また、今学期受講しているAdult Developmentとの関係でも、大きな気づきが得られました。特に注目してほしいのは、動画の42秒あたりです。豊田社長が、「(フォームなどを)抜本的に大きく変えた経験はあるか」との質問に対し、イチロー選手は、振り子打法への変化もそんな大した変化ではないと言い切り、むしろ考え方の変化の方が大きいと答えます。

最近ではもう、人が求めることを自分が追いかけるというよりも、自分が追いかけていることに、ついてこられる人はついてこいよという・・・人の評価というのが僕にとってあまり大事でなくなっている傾向は顕著にありますね・・・人の期待に必ず応えなければならないという点について、僕は外せてしまう。もちろん無視はできないけど、好き勝手やってもいいじゃないかという感覚がすごくここ何年か顕著に出てきています。

 イチロー選手がこの考え方の変化を最も経験したのは、年間最多安打数の記録を更新した2004年だったといいます。このとき、イチロー選手は30~31歳で、僕とほぼ同年齢です。
 以前の記事に書きましたが、このイチロー選手の考え方の変化は、Adult Developmentの理論で言うところの、第三段階(Socilized Mind)から第四段階(Self-Authoring Mind)への変化に近いのではないかと感じました。つまり、他者や社会への期待に応えることを最大の目的としていた段階を乗り越え、自分の価値観・フォームを自ら構築している段階に進化しているということです。

 この動画を見て学んだことは、一流の選手・仕事人というのは、人生のどこかの時点で、他者の期待や社会の要請に単に応えることを繰り返していては本当に良い仕事はできず、自ら価値観・仕事の進め方などを構築していく必要性に気付いているということです。イチロー選手のようなプロのスポーツ選手と、組織で働く僕のような人では、置かれている環境が違います。僕自身に適用して言えば、組織の求めること、上司の求めることに確実に対応して成果を出していく段階から、徐々に、自分自身の価値観に基づき、仕事を通じて成し遂げたいことに対して、リーダーシップを発揮して周りを巻き込んでいく段階に移行していくということだと思っています。といっても、僕はまだ組織できちんとした実績を残したわけでも、信頼を勝ち得ているわけでもないので、いきなりリーダーシップを発揮して自分のやりたいように仕事を進めようとしては、ただのセルフィッシュな社員となってしまいます。イチロー選手の20代がそうであったように、まずは、周囲の期待することにしっかりと応えて、信頼を獲得していくことから始めていきたいと思っています。

Related Entries
Use trackback on this entry.
http://wearewhatwechoose.blog.fc2.com/tb.php/154-03d72403

Trackbacks

Comments

Post a comment

Post a comment
Only the blog author may view the comment.

Appendix

プロフィール

tak

Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

最新トラックバック

ページビュー数

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR