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2016年春学期の成績&二年間の成績を振返って思うこと

 二年目の春学期の成績が公開されました。一月期に取った2つの授業と合わせて、成績は以下のとおりでした。(一年目の秋学期一年目の春学期、二年目の秋学期

 気付く力(Noticing: A Leadership Challenge) →A(0.5単位)
 競争力の政策(Policies for Competitiveness) →A-(0.5単位)
 気候、エネルギー、メディアの対立(Controversies in Climate, Energy, and the Media: Improving Public Communication) →A-(0.5単位)
 エネルギー政策分析(Energy Policy Analysis) →A-
 国際金融政策の経済学(The Economics of International Financial Policy) →A
 成人の発達(Adult Development) →A-


 ケネディスクールの定めている成績の基準は、以下のとおりです。
 
 A:10% →上位10%
 A-:20% →上から3分の1くらい
 B+:35% →真ん中
 B:25% →下から3分の1くらい
 B-以下:10% →下から10%

 このように、二年目の一月期と春学期は、全ての科目で上位30%より上の成績、具体的には、上位10%を1.5単位、上位30%を3単位取ることができました。上位10%の科目のうち、気付く力については、最後のグループワークで原発関連の事故を未然に防ぐための組織文化について書いたレポートが高く評価されたことが、高成績の要因でした。この科目については、レポートの校正を率先して担当してくれた優秀な韓国系アメリカ人のメンバー等、チームメンバーに恵まれた面が大きかったです。他方、国際金融政策の経済学は、教科書に基づいて、国際マクロ経済をどれだけ理解しているかが問われる個人勝負の科目だったので、上位10%のAを取ることができ、自信を得ることができました。

 今学期の成績が開示されたことを受け、二年間の成績が全て出揃いました。振返ると、以下のような成績でした。

 A(上位10%)→2.5科目(エネルギーの地政学、気付く力、国際金融政策の経済学)
 A-(上から3分の1くらい)→10科目
 B+(真ん中)→3.5科目(アメリカの官民関係、貿易の政治経済学、大国の競争、パブリックナラティブ)


 GPAに換算すると、3.65でした。この成績は決してものすごく良いわけではないのですが、私にとって今回が初めて海外の教育機関で受けた教育だったことを踏まえれば、まあ納得のいく成績だったと言えるのではないかと思います。二年間授業を受け、客観的な成績を振返ってみて、個人的に以下のような気付きが得られました。

 一点目に、数理的・定量的な能力については、十分に世界の高いレベルでも張り合うことができるという自信をつけることができました。ケネディスクールは、入学審査の際に、アプリカントの数理的な能力を重視していると言われています。少なくとも、MPA2プログラムについては、入試の責任者が語っていた内容によれば、定量的な能力を重視して選考しているようです。(過去の記事)世界中から定量的な能力の高い学生が集まっている中、多くの定量的な科目、例えば、国際金融政策の経済学、エネルギー政策分析、グローバリゼーションの未来等において、上位10%又は上位30%の成績を取ることができたのは、自信になりました。私自身の過去の教育を振返ると、日本の小中学校での義務教育や、大学受験の過程で行ったトレーニングが、今の私の数理的・定量的な力のベースになっていると思います。欧米の教育を礼賛する声も多いですが、日本の教育を受けてきた人は、決して悲観的にならず、数理的・定量的な力について存分に自信を持っていいのではないかと感じました。

 二点目に、英語のライティングの分野で、英語のネイティブとも十分に勝負できることも学びました。入学当初は英語でメモライティングをしたこともほとんどなく、時間も人一倍かかってしまいましたし、良い評価も得ることができませんでした。しかし、Democracy Theoryの授業でJane Mansbridge教授から教わった英語ライティングのガイドライン(過去の記事)を意識するようにした結果、簡潔で意味の詰まった英文を書くことが徐々にできるようになりました。また、「要点は3つある」、「メリットとデメリットを比較した結果、このオプションが最も望ましい。」というように、論理的な構造の文章を書くように心掛けました。その結果、昨年の秋学期のアジアの安全保障の授業の最後の政策メモの課題や、直近の春学期のエネルギー政策分析の京都議定書のメモ課題でA評価をもらう等、今ではライティングに自信を持てるほどになりました。こうしたライティングの能力の基礎を作ったのは、日本の中学・高校で受けた文法重視の英語教育だと感じています。

 他方、今後も意識して力を伸ばしていかなくてはいけないのは、幅広く豊富な表現力・語彙力だと感じています。良い成績を取ることができなかった授業の一つに、パブリック・ナラティブがあります。この授業では、自分の過去の話(Story of Self)や聴衆との共通体験(Story of Us)を語ることで、聴衆との間に共感を生み出し、新しい活動に聴衆を巻き込んでいく手法を習いました。このストーリーを語る場面で、適切な語彙が思いつかないことが多くあり、ネイティブの学生や他の留学生との圧倒的な表現力・語彙力の差を痛感しました。同様に、大国の競争(Great Power Competition)の授業でも、自分の表現力・語彙力の弱さを痛感しました。(過去の記事)この授業では、アメリカや中国等の国際問題に対する立場について、微妙なニュアンスで表現しなければなりませんでしたが、表現力・語彙力のなさのせいで、直線的な表現でしか発言できないことが多くありました。(例:アメリカは〜すべきである。〜すべきでない。)こうした幅広く豊富な表現力・語彙力を身につけるためにも、地道に学術的な単語を単語帳を作って暗記する努力をするとともに、映画やドラマ等の日常会話で用いられる語彙も積極的に学んでいく姿勢を持ち続けたいと思っています。
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Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

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