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留学後半年間の振返りと2017年の目標

 留学から帰国し、希望していた部署に配属され、それ以来、目の前の仕事にどっぷりと漬かってきました。精神的・肉体的にしんどいことも多く、心が折れそうになったこともありましたが、周りのメンバーに支えられながら、11月には、チームで目標としてきたプロジェクトを成し遂げることができました。最近は、そのプロジェクトも終わり少し余裕も出てきたため、これまでの半年の自分の仕事ぶりを振り返り、もう一段階高いレベルで日々の仕事をしていくために何が必要かを考えるようになりました。そこで、今の自分に何が足りないか、それを克服するために2017年をどのように過ごしていくべきかを、以下に書き記しておきたいと思います。

1.会計等の経営リテラシーの習得

 今の仕事では、日々の業務の中で、企業の役員レベルの方とお話する機会が多いです。具体的には、企業の向かうべき方向性や、プロジェクトの資金繰りの相談など。彼らと対等なレベルで議論をするために、会計・ファイナンスをはじめとした経営リテラシーが圧倒的に足りていないと感じています。留学中は、国際関係論やソフトスキルを主に学んでいたので、全く違った分野の学びが必要だと感じています。端的に言うと、MBAで学ぶような知見が、今の業務では求められています。具体的には、以下の3つを意識して学んでいきたいです。
(1)財務会計。損益計算書や貸借対照表を読んで分析することに加え、減損などの会計上の処理方法についてよく理解しておく必要があります。手始めに、簿記2級を来年2月に取得したいと思います。
(2)ファイナンス。プロジェクトファイナンスやコーポレートファイナンスの知識が必要です。企業の資金調達の方法、エクイティとデットをどう組み合わせるかなど。来年4月23日に証券アナリストの一次試験を取得したいと考えています。
(3)組織改革・事業再生。今の仕事では、監督している団体の業務運営をどう改善していくかを考えなくてはなりません。そのために、経営者や経営コンサルタント、事業再生(ターンアラウンド)専門家の書いた本を読んで経営・組織改革の疑似体験を積みたいと考えています。最近読んでヒットしたのは、三枝匡さんのV字回復の経営。実際に経営の現場でもがき苦しみながら、物事を一つずつ動かしていった人の文章は、心が揺さぶられるものが多いです。

2.日本語の技術
 留学中の2年間はひたすら英語の表現力を磨いてきましたが、帰国してからは、正しい日本語の使い方を常に意識するようになりました。仕事柄、少しの日本語の表現のミスが、多くの人に誤解を与え、社会に致命的な影響を与えかねないことを痛感しています。また、忙しいキーパーソンに対し、短く意味の凝縮された日本語で、メッセージを伝える技術を学ぶ必要があると考えています。(今になって、留学中の自分のブログを読み返すと、冗長だなと感じる部分も多いです。。)
 こうした日本語の技術を向上させるには、人に物事を伝えることを生業としている人の著書を読むことが必要なのかと思います。今年読んだ本では、本多勝一さんの日本語の作文技術という本が、今まで何となく書いていた日本語の文章の書き方の原則を学ぶ上で、非常に役立ちました。

3.人・組織を動かす力

 これは、留学中から持っていた問題意識と共通します。所属する組織では役職が一つ上がり、資料作成をするのみならず、自分がフロントに立って説明する機会が多くなりました。そのため、上司や他部署のキーパーソン、日本企業や監督している団体の人たちにどう分かりやすく説明し納得してもらうかに、日々失敗をしながら取り組んでいます。
 留学中に学んだ、論理だけでなく感情に働きかける、自分のストーリーを伝えるなどのコンセプトを、日本の保守的な組織・文化に応用することに日々苦戦しています。また、自分のように若い人材が、自分より組織での経験が長い人や、その分野での専門知識の豊富な人たちに納得してもらい、動いてもらうにはどうしたらよいかも日々考えています。まだ解はありませんが、その課題に対して他の誰よりも徹底的に考え抜くこと数字やデータなど客観的な事実を押さえることパッションを持って人に伝えることなどが必要なのではないかと仮説を立てているところです。これも、日々の業務の中で試行錯誤していきたいと思っています。

4.異分野との積極的な接触

 所属する組織で役職が一つ上がったこともあり、上からの指示に従って作業を正確・迅速にこなすだけでなく、自ら課題を設定し企画を作っていくことが求められるようになりました。思考する範囲が自分の所属する部や課の情報にとどまると、新しい発想が得られず、ユニークな企画を立案できないことを痛感しています。新たな企画の立案には、様々な会社や専門家の人たちとの意見交換や、自分がハブとなって異分野の人たちをつないでいくことが極めて重要だと感じています。
 今いる部のトップは非常に尊敬できる人ですが、彼は、極めて多忙な若手の時代から、毎日必ず19時前には職場を出て、様々な分野の人たちと会食・交流するという生活を続けてきたそうです。仕事量が多いことに変わりはないので、朝は早く来て仕事を早く終わらせる工夫をしてきたそうです。そうした様々な人たちとの率直な意見交換を通じて、新たな発想を得たり、必要な人的ネットワークを構築してきたと言っていました。
 私自身は、この半年は、与えられた業務をこなすのに必死で、社内の同僚や社外の人たちの交流をする余裕が全くありませんでした。それにより、留学中に折角広がった視野が、急激に狭くなったのを反省しています。この反省も活かして、来年は、朝から夜遅くまで会社にダラダラといるのではなく、生産性を高め、仕事を可能な限り早く切り上げ、社内の全く別の分野にいる同僚や、社外の人たちとの交流を積極的にしていきたいと思います。
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Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

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