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ケネディスクールの卒業生の鎌田さんとお会いしました

今日はケネディスクールの2012年の卒業生(ミッドキャリア)の鎌田華乃子さんがボストンにいらっしゃるということで、お時間を作っていただき、お話をしました。鎌田さんは、同じ価値観や想いを持った市民が互いにつながり、社会を変える運動を起こしていく「コミュニティ・オーガナイジング」を日本で広めるべく、自らNPOを立ち上げ、活動されている方です。ケネディスクールには、マーシャル・ガンツ教授という、コミュニティオーガナイジングの第一人者がいます。ガンツ教授は、各人の「物語」を共有することで人々をつなげていく重要性を主張しています。鎌田さん自身もガンツ教授の授業を受講し、刺激を受け、現在の活動をされているとのことでした。現在も、ガンツ教授を日本に招いてワークショップを開くなど、ガンツ教授とのつながりを活かしながら活動をされています。

(参考:NHKのクローズアップ現代で取り上げられた記事

僕自身、アメリカに来てみて、アメリカでは普通の市民が日常的にNPO活動や市民活動に参加していることや、逆に日本ではこうした市民活動があまり活発でないことに改めて気づかされました。日本では、市民活動というと、極端な政治的思想と結びついたラディカルな運動を想像してしまいがちであり、あまり良いイメージを持っていない人もいるようにも思います。もっと普通の市民が、気軽に社会を変えるような活動に参加できる仕組みがあれば、日本の社会もどんどんよくなっていくと思います。その観点から、鎌田さんのされているような市民活動を広めていく仕事は、日本では特に重要だと感じています。

ケネディスクールでの教育の根底にある考え方として、「政策は公的セクターのみが作るものではなく、公的セクター、民間セクター、非営利(NPO)セクターの全てのセクターが関与して作っていくものである。」というものがあると感じています。また、オリエンテーション時には、「公的セクター、民間セクター、非営利セクターの全ての言語を理解し、どのセクターに進んでもパブリックのために働けるリーダーを育成したい。」という趣旨の言葉も、MPAのディレクターからありました。こうした考えが根底にあるからこそ、ケネディスクールは他の著名なMBAやロースクールとのジョイントディグリーの学生を積極的に受け入れているのだと思います。実際に、アメリカでは、連邦政府、民間企業、NPOといった複数のセクターのキャリアを経験してきている教授や実務家が多くいますし、そのようなキャリアが高く評価されているように感じます。日本では、このようなキャリアはまだ多くないですが、今後はもっと増えていくべきだと思います。僕自身も、公的セクター、民間セクター、NPOセクターのいずれに進んでも活躍できるような人材になりたいと思っていますし、ケネディスクールではそうした教育の機会を積極的に求めていきたいと思います。

鎌田さんとお会いし、ケネディスクールでの教育を経て実際に社会でリーダーシップを発揮されている姿に刺激を受けたと同時に、日本における市民参加のあり方についても考えさせられ、非常に貴重な時間を過ごすことができました。
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Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

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