僕がアメリカ留学を志した動機の一つに、
英語ネイティブと正面から戦えるまで英語力を高めたいということがありました。留学前に携わっていた仕事で、国際会議に参加する機会が多くありましたが、各国の代表の言っていることが聞き取れない、自分も英語でろくに発言できないという壁にぶつかり、悔しい思いをしました。また、ベテランの日本人交渉官でさえも、国際場裏で効果的に議論を展開できず、各国の代表と対等に戦えていないのではないかと感じました。
アメリカに来て2か月以上たちますが、ケネディスクールの授業に参加する以外にも、英語力を高めるための努力が追加的に必要だと感じるようになりました。まだまだ英語力が向上した実感はなく、発展途上ですが、自分に喝を入れるためにも、僕が英語力を高めるために日々行っていることを書いておきたいと思います。
1 チュータリング前の職場の中に、社会人になってから本格的に英語を訓練し始めた人で、ネイティブ並みに英語を使いこなしている人がいました。その人に、英語を上達させる秘訣は何かと聞いたところ、「
とにかくマンツーマンで英語を話す機会を増やすこと」と言っていました。ケネディスクールで日々を漫然と過ごしていると、授業やフォーラムに出ているだけなので、中々英語をマンツーマンで話す機会は得られません。
また、ケネディスクールの英語力向上のためのサポートは必ずしも充実しているとは言えません。ただ、ハーバード大学全体として、
ハーバード学部生によるチュータリングのサービスが提供されています。1時間16ドルで安いですし、質もハーバードの学部生なので、一定程度担保されています。僕もこのサービスを今月から始めました。チューターの学部生は、フレンドリーで頭の回転は速いですし、語彙も豊富なので、毎回16ドル以上の価値があると感じています。
僕自身は、このハーバード学部生によるチュータリングの他、ウェブサイトを通じて自分で英語のチューターを見つけてきて、その人ともレッスンをしています。そのチューターには、ライティングを中心に指導してもらっていて、自分で書いた英語ブログの記事の添削などをしてもらっています。チュータリングは週に合計で4時間程度ですが、英語を集中的に訓練する時間が恒常的にあるのは、自分のためになっていると思います。
2 Economist二週間前にEconomistの購読を再開して、改めて、Economistは良い雑誌だということに気づかされました。話題の時事問題が1ページ程度に簡潔にまとまっている、イギリスの雑誌なので比較的中立に書かれている(アメリカ目線からは少し距離を置いている)といった利点があると思います。最近は、Economistを日々読むことで、時事問題に関する背景知識と、関連の語彙を強化するように努めています。
3 ドラマ・音楽アメリカ文化を楽しみながら英語を学ぶのも英語力向上に効果的だという考えのもと、意識的に、アメリカのドラマを見たり、音楽を聴くようにしています。
(1)Netflix
ウェブ上で、様々な種類のアメリカのテレビドラマや映画が見られる
Netflixというサービスがあります。月々8ドルなので、かなり安いと思います。Netflixの良い点は、英語の字幕をつけられることです。この字幕があるおかげで、日常的に使える語彙や表現が増えていっていると感じます。今は、Breaking Badというアメリカのヒットドラマを見ています。
(2)Songza
世界のあらゆる種類の音楽が聴ける、
Songzaというウェブサイトがあります。このサイトの良い点は、アメリカのポップミュージック、R&B、ジャズ、インディアンミュージックというように、ジャンルごとのアルバムが用意されており、それをクリックするだけで、そのジャンルの音楽を自動で流してくれる点です。また、朝起きたときにテンションを高めたいときの音楽、夜眠りにつくための音楽といったような、シチュエーションごとのアルバムも用意されています。僕自身は、アメリカのポップミュージックを中心に聞いていますが、英語の表現やリズムに慣れるために役立っていると思います。
4 その他チュータリングをしてくれているハーバードの学部生から教えてもらった、語彙力強化のためのサービスとして、
Word of the Dayがあります。購読すると、毎朝、一つの単語とその意味、例文、背景知識がメールで送られてきます。毎朝の日課として、コツコツと語彙力をつけるために、購読しました。始めたばかりで効果のほどはまだ分かりませんが、今のところ、毎日楽しく継続できています。
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