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プラグインカーの政策に関するセミナーに出ました

先週木曜日に、「プラグリンカーの将来:規制政策の役割(The Future of Plug-In Cars: The Role of Regulatory Policy)」というセミナーに参加しました。ケネディスクールでは、ほぼ毎週の木曜日に、ビジネス・政府間関係に関するセンター(Mossavar-Rahmani Center for Business and Government)が、規制政策に関するセミナーを開催しています。これまで、僕は半期のリーダーシップの授業を取っていて、時間が重複していたため参加できなかったのですが、今回初めて参加しました。僕の興味分野に近い話を最前線の学者・実務家から聞けたので、満足度が高かったです。

この日は、インディアナ大学の公共環境大学院の学長であるジョン・グラハム教授が、アメリカのプラグインカーや電気自動車の普及政策に関するセミナーを開きました。グラハム教授は、ジョージ・W・ブッシュ政権の時に、ホワイトハウスで情報規制問題局(Office of Information and Regulatory Affairs)と行政管理予算局(Office of Management and Budget)の長(Administrator)を務めていたので、実務の世界に近い、面白い話が聞けました。

グラハム教授によれば、アメリカは、経済開発(Economic Development)、エネルギー安全保障(Energy Security)、気候変動(Climate Change)の3つの観点から、プラグインカー・電気自動車の普及を推進しているとのことです。オバマ政権は、2015年までに電気自動車を100万台普及させるという国家目標を掲げています。(が、現在の見通しでは、この目標は達成できなさそうだとのことです。)

政策について、日本と比較して特徴的だと感じたのは、連邦政府レベルでの政策と、州レベルの政策を重ねて実施している点です。具体的には、連邦政府レベルで、プラグインカー購入時の7,500ドルの税控除や、充電ステーション設置時の2,000ドルの税控除を与えているのに加え、州レベルでも、各州が税控除などのインセンティブを与えています。日本でも横浜市などが、国の補助金とは別に、独自に電気自動車やプラグインカーへの補助金政策を実施していましたが、まだまだこういう取組みは多くないと感じます。アメリカでは、連邦政府に加え、州政府が独自の産業政策を積極的に実施しているので、厚みのある産業政策が実施できているのではないかと感じました。

講演終了後の質疑応答で、「電気自動車を普及させるメリットの一つとして雇用創出(Job Creation)が掲げられるが、部品産業も含めた場合、部品数の少ない電気自動車が、ガソリン車と比べて多くの雇用を生むと思うか」という質問をしてみました。グラハム教授からは、「面白い質問だ。部品産業まで含めた雇用について具体的なデータは今ないが、少なくとも、エネルギー安全保障、気候変動の観点からは、電気自動車の推進にはメリットがある。」というような回答がありました。
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[C31]

大勢参加するセミナーで挙手して英語で発言するのは勇気が要ることですね。教授からおもしろい質問と言われたのもエッジの効いたグッドクエスチョンだったからでしょう。どんな表現を使ったのか興味が沸きます。こういう努力を繰り返すと自然と度胸もつくし周囲の視線も変化していくと思います。
  • 2014-11-05 19:43
  • otto
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[C32] Re: タイトルなし

ありがとうございます。英語でエッジの効いたクエスチョンをするのは中々難しく、日々試行錯誤しています。毎日の授業やセミナーの中でこうした努力を繰り返して、度胸をつけていきたいと思います。
  • 2014-11-06 10:16
  • tak
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プロフィール

tak

Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

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