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ギリシャの海運大臣との意見交換会など

1 ギリシャの海運・海事・エーゲ海大臣との意見交換会
昨日は、ギリシャの海運・海事・エーゲ海大臣(Minister of Shipping, Maritime Affairs and the Aegean)であるヴァルヴィチオティス(Miltiades Varvitsiotis)大臣との意見交換会が朝に開かれたので、参加してきました。そもそも、ギリシャという国については、債務危機に陥っているといったこと以上に深くは知りませんでしたし、海運・海事に特化した省が存在することを知りませんでした。意見交換会を通じて、ギリシャにとって海運・海事は、安全保障と経済の両方の観点から、国の根幹をなす極めて重要な分野であることを学びました。

ギリシャは世界最大の海運国で、世界の船の15%以上を管理していると言われています。そんなギリシャにとって、海運・海事を巡って二つの最重要課題があります。一つは、移民問題です。ヴァルヴィチオティス大臣によれば、シリアなどの中東の不安定な地域からエーゲ海を渡ってギリシャに不法入国する移民の数は、2013年に1万3千人だったのが、2014年に3万8千人にまで急増しているとのことです。これに関連し、不法移民の入国を手助けして金を儲ける人身売買業者(Traffickers)の活動も活発化しているとのことです。二つ目は、貿易・投資です。ギリシャは、国家の基幹産業である海運業に対して極めて優遇的な税制を採用し、海外からの投資を呼び込む活動を積極的に行っています。ヴァルヴィチオティス大臣によれば、ギリシャは、近年特に中国との関係を強化しており、つい先週も、中国との間で大型投資案件を締結したとのことです。

質疑応答の時間が30分ほどあり、海洋国家である日本の参加者としても何か質問をしたいと思ったので、思い切って、「造船産業について質問したい。日本は世界3位の造船産業を持っているが、近年、韓国、中国の後塵を拝している。ギリシャとしては、どのような船を競争力のある船と考えているか。」という質問をぶつけてみました。大臣の回答は、「船舶には、中古船(Second-hand vessels)の市場が存在する。日本の船は最も高い中古価値(Highest second-hand value)を持っている。船の市場は周期的(cyclical)であり、船を多く必要としない時期(Low-fleet season)には、日本の船は選ばれにくいのが現状である。また、エネルギー効率性は極めて重要である。日本は省エネルギー技術に積極的に研究開発投資をしており、この分野では先端をいっていると認識している。なお、ギリシャと韓国は、造船技術の協力に関する二国間のMOUを結び、それによりギリシャから韓国への輸出を増やしたいと考えている。」というものでした。

日本は物資の運搬・貿易に海を使っているという面でギリシャと同じ状況ですし、仮に日本が今後もっと移民を受け入れるという選択をした場合に、先例としてギリシャの海運・海事政策から学ぶことは多いのではないかと感じました。

20141203 Greece Shipping Minister

20141203 Greece Shipping Minister2

2 授業に集中すること
昨日のエネルギー政策の授業では、前日の睡眠時間が短かったこともあり、授業中にボーっとしてしまいました。当てられることはないだろうと油断して、別のことを考えていたら、突然当てられて、あたふたとしてしまいました。秋学期もほぼ終わりに近づき、日々の授業に対して緊張感を失いつつありました。最低限の睡眠時間は確保すること、また、授業中はいつ当てられてもいいよう、授業での議論に精神を集中させる必要があるということを、改めて学びました。
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Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

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