Entries

自分のスピーチの強み・弱みなど

1 自分のスピーチの強み・弱み
 先週から始まったArts of Communicationsのクラスで、これまで3回のスピーチをしました。前々回の記事にも書いたとおりですが、この授業は、いわゆるコンサルティング会社で重要視されるような、MECE(もれなくダブりなく)やピラミッドストラクチャーなどを用いた論理的なプレゼンテーションではなく、個人的なストーリーを語るなどしていかに相手の感情を動かし(パトス)、自分の全人格を前面に出して(イートス)、説得的なスピーチをするかという点に重点を置いています。イメージとしては、TED TALKのようなプレゼンテーションや、Appleのスティーブ・ジョブズが行うような感性のプレゼンテーションが高く評価されます。まさに、将来、自国に戻って政治家を目指す学生が多いケネディスクールにぴったりの授業だと感じています。個人的には、新たな視点が多く得られ、また、少人数グループで先生やクラスメイトからたっぷりとフィードバックをもらえるので、かなり満足度の高いクラスですが、クラスメイトの中には、ビジネス志向が強く、ややドライな性格の学生もいて、感情や人間性に重点を置いたアプローチが好きでないと言っている人もいます。

 授業の性格ゆえに、今まで自分が当たり前に良いと思っていたことを覆すような指摘をたくさんもらうので、改めて、良いスピーチに一つのクリアカットな正解はないのだと感じています。例えば、これまでの自分の常識を覆す以下のような指摘をされました。

話し言葉と書き言葉は全く違う性質のものである。そのため、ドラフトを書いてからそれを読み上げるのではなく、自分の声を最初のドラフトにしなさい
・「ポイントは3点あります。」というように、スピーチの構造を示す必要はない。そのようなフレーズは聞いている側からすれば極めて退屈であり、言うべきでない。
いきなり、本題・最も伝えたい言葉から入りなさい。「こんにちは。私は●●です。今日は■■について話します。」という凡庸なイントロダクションは不要。

 今は、5~6人の少人数グループに分かれて、それぞれ4分のプレゼンテーション及び2分のQ&Aをして、イントラダクション・ボディー・結論はどうか、声・ボディランゲージ・アイコンタクトはどうか、ストーリーを有効に活用しているか、説得的であるか、といった項目ごとに細かいフィードバックを互いに行っています。僕は意外にも、声・ボディランゲージ・アイコンタクト、話のペース、沈黙の使い方といったスピーチのデリバリーの部分が高く評価されていました。逆に、話が説得的かという点の評価が低かったりして、自分が元々思っていた強み・弱みとは逆の結果が出て、新たな発見となりました。おそらく、ペラペラと英語が出てこないため、一つ一つの言葉を噛みしめながら、ゆっくり、大きな声で、明瞭に発音しようと心がけているので、それが逆に、聞き手にとっては聞きやすいプレゼンとなり、堂々とした印象を与えているのかもしれないと思いました。この授業を取る前までは、アメリカ人のように口から次々と言葉が出てこないことを僕はコンプレックスに感じていましたが、逆にそれをスピーチにおいて強みに転換できるかもしれないという前向きな発見があって、良かったです。


2 英語を聞く量を増やしたい
 自分がこれまで日本で受けてきた英語教育や、社会人になってから費やしてきた勉強時間を振り返ると、英語を読んできた量に比べて、英語を耳から入れる量が圧倒的に不足しているのではないかと感じています。読めばすぐ理解できるものも、聞いただけでは理解できないことが多く、それが普段の授業の理解度不足につながっているように思います。特に、英語ネイティブの学生が相手であっても、一対一で話しているときにはコミュニケーションができるのですが、英語ネイティブ同士が容赦なく高速で議論を始めたときに、内容を理解することができないことが多いです。他方、秋学期を乗り切ってきた中で、話の内容を全部理解できなくても、大まかに何が言いたいかを要領よくつかんで、授業についていく術を覚えてきたのも事実です。でも、それに甘んじていては、英語力の更なる飛躍ができないという危機感を持っています。

 そのため、最近は空いた時間があれば、アメリカのドラマをNetflixで見たり、NPRというアメリカの公共ラジオのニュースを聴くようにしています。特にNetflixでBreaking BadやPark and Recreationというドラマにはまっていて、良い気分転換にもなるし、アメリカの文化やジョークを学ぶこともでき、英語のリスニングの練習にもなるので、一粒で3度おいしいように感じています。今後は、こうしたドラマやラジオの活用に加えて、時間の許す限り、ディクテーションやリピーティングなど、リスニング力を高めるための地道な努力も日々やっていきたいと思っています。
Related Entries
Use trackback on this entry.
http://wearewhatwechoose.blog.fc2.com/tb.php/78-b65c313c

Trackbacks

Comments

Post a comment

Post a comment
Only the blog author may view the comment.

Appendix

プロフィール

tak

Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

最新トラックバック

ページビュー数

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR