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留学生活で2つの間でバランスを取ること

 昨年の8月に渡米してから、8ヶ月が経とうとしています。あと一ヶ月も経つと、全部で4学期のうち、ちょうど半分が終わってしまうと思うと、何とあっという間なのだろうと感じます。留学生活を送っていると、二つのことの間でどうやってバランスを取るべきか、悩むことがいくつかあります。ちょうど最近、日本語と英語のバランスに関するコメントももらったので、それにも答える形で、下に備忘録として書き記しておきたいと思います。

1.勉学と社交のバランス
 一番悩んでいるのはこの勉学と社交のバランスです。留学当初は、昨年7月の記事にも書いたとおり、勉学・研究で成果を残すことを一番の目標に掲げていました。8ヶ月経って思うのは、良くも悪くも、ケネディスクールは勉学・研究を極める学校というよりは、他の学生とのインタラクションや、そこから得られる新たな気づき・知的広がりを重視している学校だということです。ケネディスクールの良さは、想定し得る限りのあらゆる国からトップレベルの学生が集まっていて、いわば小さな世界を作っていることだと感じています。逆に、ケネディスクールの短所としては、学生数も多いので(2学年合わせて約900人)、教授からの一人一人への焦点が当たりづらいこと、研究論文を教授と二人で細かく詰めながら仕上げていくという過程を作りづらいことが挙げられると思います。より小規模な大学院のメリットは、少人数で学生間や教授との距離が近く、教授からの密な指導を受けながら研究論文などの学術的成果を残しやすいということがあると思いますが、逆に、これらの学校では、学生の幅広さ・多様性は限定されてしまうというデメリットもあると思います。
 こうしたケネディスクールの良さ・悪さも踏まえて、最近は、当初の目標を少し修正して、どちらかというと他の学生との交流にも重きを置いていこうと考えています。きっと、ケネディスクールという「小さな世界」の中で、日本人としてどのように振る舞い、授業中もどのような発言をするかなど、毎日の一つ一つが、これから国際社会で活躍していくための訓練になると思っています。もちろん、これを言い訳にして、勉学を疎かにしてはいけないとは思っています。願わくば、他の学生との交流にも励みつつ、何かしら勉学・研究でも成果を残せればと思っているのですが、こちらは中々苦戦しています。。

2.日本語と英語のバランス
 せっかくアメリカにいるのだから、英語浸けになって、全て英語で思考し、英語力を飛躍的に伸ばすよう努力すべきだという考えがあると思います。僕自身、思ったよりも英語が上達していないのではないかという危機感をいつも持っています。ボストンにいるメリットは、日本人コミュニティが非常に強固だということです。普段から、ハーバードの他学部(ビジネススクールやロースクール、公衆衛生大学院)や、MITスローン、タフツ大学フレッチャースクールなどに所属する日本人の方たちとは、ボーゲル塾やハーバード日本人会などをはじめとして、交流する機会がたくさんあり、親しくさせてもらっています。また、コツコツと続けているこのブログについても、これを書いている間は、頭の中が完全に日本語になっています。
 日本語と英語のバランスですが、あまり細かく気にせず、自然体で生活していきたいと思っています。ほうっておいても、授業は全て英語ですし、日常生活は英語でしなくてはいけないので、一定時間は英語浸けにならざるを得ません。あまり無理に英語で考える時間を増やそうと意気込みすぎず、日本人との交流や、日本語でのアウトプットの時間も、きちんと取っていきたいと思います。というのも、僕自身は、将来は国際的な場でも仕事をしてみたいと思いつつも、最後は、あくまで日本人として、日本というバックグラウンドを背負って生きていたいと考えているからです。家族や仲の良い友人も皆日本にいますし、僕を形成してきたのは日本なので、アメリカ人のように生きていくことはできないと思っています。
 また、以前の記事にも書いたのですが、日本語と英語で切り替えながら考えることで、思考を深めたり、新たな視点を得ることもできると思っています。むしろ、この日本語と英語の両方で考えられることは、英語しか話せないアメリカ人にはない特徴なので、武器になり得るかと思います。無理に英語だけで思考しようとせず、日本語と英語の両方で思考して、理解を深めていければと思います。そういう意味で、このブログで思考を整理していくことも、きっと役に立つと感じています。
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[C51]

勉学と社交、二兎を追うことは大変でしょうね。もしかするとプリンストンとか他の大学の方がよかったのでは、と思う時もあるのでは?でも自分で決めたこと、ハーバードのデメリットは冷静に認識して、ここでしか得られない貴重なメリットを存分に活用してくださいね、あと1年ちょっとですから!
  • 2015-04-08 18:38
  • otto
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[C52] Re: タイトルなし

ありがとうございます。むしろ最近は、ハーバードの良いところに着目して、それを前向きに機会として捉えようと思っています。外国人、日本人を含め、多種多様な人たちが集まっていることがハーバードの一番の魅力かなと思っているので、それを活用していきたいと思っています。
  • 2015-04-11 02:04
  • tak
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プロフィール

tak

Author:tak
2014年8月より、ハーバード大学ケネディスクール(Harvard Kennedy School, HKS)に2年間留学しています。

HKSでは、エネルギー・環境政策や経済政策、交渉術、リーダーシップなどを学ぶ予定です。このブログでは、HKSでは何をどう教えているか、世界の政治経済分野のリーダーの考え方・習慣、英語学習の秘訣、その他日々の学び・感動を書き記したいと思います。

なお、このブログに書かれたことはすべて個人的見解によるものです。

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